Old Digicam Guide

単焦点レンズのオールドコンデジ|ズームを捨てて写りと携帯性を取る選び方

単焦点(ズーム無し)のコンデジは、ズーム機を1台持つのとは選び方の軸がまるで違います。焦点距離が固定される代わりに、レンズが薄く・明るく・シンプルにまとまり、写りとポケット性を優先できます。

単焦点機32機種

lens.zoomに単焦点と明記された機種のみ

広角28mm級11機種

35mm換算30mm以下のスナップ向き

大型センサー機12機種

1/1.7型〜APS-C・Foveonなど

相場帯¥19,744〜¥151,300

中央値ベース(n=23)

この記事でわかること

ズーム機は「1台で広角から望遠まで」を優先しますが、単焦点機は逆に画角を1つに固定することで、レンズ設計を薄型化・大口径化しやすく、鏡筒の伸縮も無いぶん故障要因が1つ減ります。とくに35mm換算28mm前後の広角単焦点はスナップ・街歩きと相性がよく、GR DIGITALやSIGMA DPのように大型センサーを積んだモデルは、画素数の数字以上に描写で選ばれてきました。以下では実データから、画角とセンサーサイズを軸に候補を整理します。

単焦点コンデジを選ぶ理由(と割り切るべき点)

  1. ズーム鏡筒が無く沈胴も浅いため、薄型で軽く、鏡筒の繰り出し不良という故障要因が1つ減る。
  2. 同じ価格帯のズーム機より開放F値が明るいモデルが多く、夜・室内やボケ表現で有利になりやすい。
  3. 画角が1つに固定されるため、被写体との距離を自分の足で調整する前提になる。旅行で1台に絞るなら画角の相性を先に決める。
  4. 35mm換算28mm前後は風景・スナップ・テーブル全景、40〜50mmは人物・物撮りに寄る。用途から焦点距離を選ぶ。
  5. 描写の評価(解像感・色)はスペック表に載らないため、作例や出品写真で最終判断する。

写り重視で選ぶ 大型センサーの単焦点

1/1.7型〜APS-C・Foveonなど、コンデジとしては大きめの撮像素子を積んだ単焦点機です。画素数の多寡より、センサーサイズと開放F値で描写の傾向をつかめます。各機種ページで開放F値と出典を確認できます。

発売年機種センサー電池記録メディア
2015SIGMA dp0 QuattroCMOS(Foveon X3 Quattro ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(23.5×15.7mm)BP-51SD / SDHC / SDXC / Eye-Fiカード
2014SIGMA dp1 QuattroCMOS(Foveon X3 Quattro ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(23.5×15.7mm)BP-51SD / SDHC / SDXC / Eye-Fiカード
2014SIGMA dp2 QuattroCMOS(Foveon X3 Quattro ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(23.5×15.7mm)BP-51SD / SDHC / SDXC / Eye-Fiカード
2014SIGMA dp3 QuattroCMOS(Foveon X3 Quattro ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(23.5×15.7mm)BP-51SD / SDHC / SDXC / Eye-Fiカード
2013SIGMA DP3 MerrillCMOS(Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(23.5×15.7mm)BP-41SD / SDHC / SDXC / マルチメディアカード
2012SIGMA DP1 MerrillCMOS(Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(23.5×15.7mm)BP-41SD / SDHC / SDXC / マルチメディアカード
2012SIGMA DP2 MerrillCMOS(Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(23.5×15.7mm)BP-41SD / SDHC / SDXC / マルチメディアカード
2011RICOH GR DIGITAL IVCCD 1/1.7型DB-65 / 単四電池SD / SDHC / Eye-Fi
2011RICOH GR DIGITAL IV White EditionCCD 1/1.7型DB-65 / 単四電池SD / SDHC / Eye-Fi
2011SIGMA DP2xCMOS(Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(20.7×13.8mm)BP-31SD / SDHC / マルチメディアカード
2010SIGMA DP1xCMOS(Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(20.7×13.8mm)BP-31SD / SDHC / マルチメディアカード
2010SIGMA DP2sCMOS(Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー) APS-Cサイズ(20.7×13.8mm)BP-31SD / SDHC / マルチメディアカード

スナップ・街歩き向きの広角単焦点(35mm換算35mm以下)

腕を伸ばした距離で背景ごと入れやすい広角単焦点です。風景・スナップ・テーブルフォトを1台で気軽に撮りたい人向けの画角です。

発売年機種センサー電池記録メディア
2004Canon PowerShot A310CCD 1/2.7型単3電池コンパクトフラッシュ
2003Canon PowerShot A300CCD 1/2.7型単3電池コンパクトフラッシュ
1998Canon PowerShot A5CCD 1/3型リチウムバッテリーコンパクトフラッシュ

人物・物撮りに寄る標準〜中望遠の単焦点(36mm以上)

背景を整理しやすく、人物や物撮りで扱いやすい画角の単焦点です。広角機より一歩引いて撮る前提になります。

発売年機種センサー電池記録メディア
2003Canon IXY DIGITAL LCCD 1/2.5型NB-3LSD
2002Canon PowerShot A100CCD 1/3.2型単3電池×2コンパクトフラッシュ Type I
2002Canon PowerShot A200CCD 1/3.2型単3電池コンパクトフラッシュ
2002CASIO EXILIM EX-S1CCD 1/2.7型NP-20SD / MMC
1997Canon PowerShot 350CCD 1/3型3形アルカリ乾電池×3本、専用Ni-Cd電池コンパクトフラッシュ
1997Canon PowerShot 600NCCD 1/3型単3電池×6内蔵フラッシュメモリ(1MB)、PCカード(Type II、III)
1996Canon PowerShot 30CCD 1/4型公式仕様参照なし(PCに接続し、PCのハードディスクに記録)
1996Canon PowerShot 30TCCD 1/4型公式仕様参照なし(PCに接続し、PCのハードディスクに記録)
1996Canon PowerShot 600CCD 1/3型単3電池×6内蔵フラッシュメモリ(1MB)、PCカード(Type II、III)
1995Canon CE300CCD 1/4型公式仕様参照なし(PCに接続し、PCのハードディスクに記録)
1995CASIO QV-10CCD 1/5型単三電池×4内蔵メモリー

中古で単焦点機を選ぶときの確認点

  1. レンズが固定式で内部清掃が難しいため、前玉だけでなく、明るい面に向けて絞り込んだ時のチリ・カビ・くもりの写り込みを作例で確認する。
  2. 電池は専用リチウムが多い。各機種ページのbattery型番の入手性を先に確認しておく。
  3. センサーのゴミは絞ると目立ちやすい。青空や白壁のテスト撮影があれば見ておく。
  4. 出品価格は売り手の言い値で実売と差が出るため、複数の出品と中央値の目安で判断する。

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